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コラム

落雪を防ぐ「雪止め」とは?必要性や施工費用、よくある10の質問

「屋根に雪止めの設置が必要なのか知りたい」
「雪止めの施工にかかる費用相場が知りたい」

雪止めについて、このようにお悩みの方も多いでしょう。
積雪量が少ないのに、屋根に雪止めの設置が本当に必要なのかどうか悩まれるのは無理もありません。そこで、この記事では「雪止め」に関する基本情報を詳しく紹介していきます。
雪止めについて多くの方が抱かれる疑問についても解説しているので、ぜひ最後までご覧になってみてください。

 

目次

雪止めとは

雪止めとは、屋根からの落雪を防ぐために設置される部材のことです。
積雪がある地域では屋根の上に設置することで、さまざまなトラブルを未然に防げるようになります。
屋根に雪止めを設置する理由は、民法218条で制定されており、隣家の土地に雨水を流さないようにしなければならないと記されています。
そのため、屋根からの落雪によって隣家に雪が落下するのを防ぐためにも、雪止めの設置は必要です。
人と人が調和して生活するために定められている法律なので、順守するようにしましょう。
ただし、積雪量が非常に多く、常に雪下ろしが必要な地域の場合は雪止めの施工は不要です。
雪下ろしの邪魔になるため、雪止めは設置しません。
代わりに、雪下ろしをしっかりと行う必要があります。

 

雪止めを設置しないと起こりうる問題

屋根の雪3

もし、雪止めを設置していないと、主に以下のような問題が起こりえます。

・落雪による破損事故
・雨樋の破損
・人身事故
・近隣トラブル

それぞれの問題の内容を詳しく紹介します。
雪止めの施工をお悩みの方は、ぜひチェックしてみてください。
雪止めを設置するべき理由がより詳しくわかるでしょう。

 

落雪による破損事故

落雪により、屋根下に置いてあるモノや車などが破損してしまう場合があります。
自宅に置いてあるモノであれば、自身で補修や再購入をすれば済みます。
しかし、隣家に落雪してモノや車などを破損させてしまうと、損害賠償を請求される場合もあるのです。
もちろん、車の破損となるとご自身で修理費用を支払うことになり、大きな出費に悩まされるでしょう。
思わぬ大きな出費を避けるためにも、雪止めを設置しておく必要があります。

 

雨樋の破損

屋根から落ちてきた雪により、雨樋が破損する場合があります。
雨樋は風雨による刺激に耐えられるように施工されていますが、重量のある雪の落下で破損する場合もあるのです。
雨樋が壊れてしまうと修理が必要になり、費用がかかることになるでしょう。
また、もし雨樋が破損しているのに気付かなかった場合は、雨漏りの発生につながるケースもあるのです。
雨樋を守り二次災害を防ぐためにも、雪止めを設置しておくと安心です。

 

人身事故

落雪により、屋根の下を歩いていた人がケガをしたり、最悪死亡したりする事故が発生します。
ご自宅の屋根からの落雪によって人に危害を加えてしまったら、賠償問題にもつながります。
人に傷害を負わせないためにも、少しでも積雪がある地域では屋根に雪止めを設置しておきましょう。

 

近隣トラブル

屋根からの落雪によって、近隣トラブルに発展する可能性があります。
落ちた雪によって隣家のモノが壊れてしまうと、賠償問題になるだけでなく、今後お住まいの地域で暮らしにくくなる場合もあるのです。
そのため、防げるトラブルの種は早めに摘み取っておくとよいでしょう。
雪止めを設置して、隣家との間にトラブルがないようにしておくと安心です。

 

雪止めの種類

屋根に施工する雪止めには、主に以下の3つの種類があります。

・金具タイプ
・アングルタイプ
・ネットタイプ

以下にて、それぞれの雪止めタイプの特徴やメリット、デメリットなどを紹介します。
雪止めにはどのようなタイプがあるのか詳しくお知りになりたい方は、ぜひご確認ください。

 

金具タイプ

雪止めの金具タイプは、屋根同士の隙間に差し込んで設置していく、小さな形状の金具です。
金具タイプには、さらに「扇型」と「羽根付き型」の2種類があります。
扇型は末広がりの形状で、熊の手にも似た形をしています。
羽根付き型は、鳥が羽を広げたようなデザインで、扇型に比べると落雪予防の効果は高いです。
金具タイプは、等間隔で屋根に対して平行になるように設置していきます。
金具タイプのデメリットとしては、設置する金具同士の間に隙間ができるため、落雪を完全に食い止められない場合がある点です。

 

アングルタイプ

アングルタイプの雪止めは棒状で、屋根に平行して施工されます。
金具タイプのように部材ごとに隙間ができないため、落雪防止効果が高まります。

アングルタイプに関しては雪止めアングルを設置したほうがいいケースとは?設置のメリットと価格相場を紹介で詳しくご紹介しています。

 

ネットタイプ

ネットタイプの雪止めは網状で、屋根の軒先近くに施工します。
「太陽光パネル」からの落雪にお困りの方は、ネットタイプの雪止めが有効です。

屋根に積もった雪を網状の部材で受け止めるため、金具タイプやアングルタイプに比べて落雪防止効果はかなり高いです。
また、金具タイプの雪止めを設置しているのに落雪がたまに起きるという方にも、ネットタイプの施工をおすすめします。
雪止め設置の工事を2回行わなくて済むように、まずは業者に相談して、どのタイプを選ぶべきかよく検討することが大切です。
積雪量が多いのに、費用を抑えるために金具タイプを施工しても、後からネットタイプの取り付けも必要となれば出費がかさむでしょう。
費用だけでなく、ご自宅に適切な雪止めタイプはどれかをよく検討してから設置することをおすすめします。

 

雪止めを設置する際にかかる費用相場

雪止め6(カラーベスト 扇形)

雪止めの設置費用は、施工するタイプによって異なります。
金具タイプの施工には、一般的な大きさの屋根で足場なしだと13~16万円程度がかかります。
アルミ製の雪止めアングルの設置をする際は、15〜20万円ほどが費用相場です。
また、ネットタイプであれば足場代込みで15〜46万円ほどが費用の目安となります。
足場を設置する場合は、10〜30万円ほどが追加でかかることを覚えておきましょう。

 

雪止めを設置するメリット

雪止め(カラーベスト アングル)3
雪止め設置にかかる相場についてお伝えしましたが、費用はあまり安くありません。

ただ、費用がかかるからといって雪止めを設置せずに雪が積もって屋根から落雪すると、思わぬトラブルに発展する可能性があります。

落雪の被害は自分の家だけで済むとは限らず、通りがかりの人や近隣の人にまで影響するためです。

以下、雪止めを設置することの具体的なメリットを2点お伝えします。

メリットは「他人への被害を防ぐ」「自宅への被害を防ぐ」です。

 

他人への被害を防ぐ

雪止めを設置することで、近隣住民とのトラブルを防げます。

もし、自宅の屋根から落雪したものが隣家の物を破壊してしまったり、通行人に当たってしまったりするとどうなるでしょうか。

事故につながるだけでなく賠償金の支払いが発生することもあり、大きなトラブルに発展してしまう恐れがあります。

特に降雪量の多い地域は、落雪による被害報告が多く出ています。

雪が多い地域であるかを踏まえ、早めに雪止めを設置して安心して冬を迎えましょう。

 

自宅への被害を防ぐ

雪止めを設置することで、雨桶や鼻隠しなどの破損被害を防げます。

雨桶や鼻隠しが破損すると雨漏りの原因になります。

雨漏りが発生すると住宅の劣化が通常に比べて速く進んでしまうため、住宅の修理をしなければなりません。

落雪被害が必ず起こるとは限りませんが、平年よりも多く雪が降り、予想以上の積雪が起こる可能性はあります。

住宅の修理に時間と費用をとられてしまうことがないように、雪止めの設置を検討することをおすすめします。

 

雪止めを設置するデメリット

雪止めネット7
落雪は、自分の家だけでなく他人にも被害を与えるおそれがあることを覚えておきましょう。

「過去に落雪のトラブルはなかったから大丈夫」と考えても、今後落雪によるトラブルが発生しないことの保証にはなりません。

しかし、雪止めを設置することのメリットを2点お伝えした一方でデメリットもあります。

以下、雪止めの設置にはどのようなデメリットがあるのかをお伝えします。

デメリットは「悪徳業者にあたるとトラブルが発生する」「雪下ろし中の作業で邪魔になる」の2点です。

 

悪徳業者にあたるとトラブルが発生する

ずさんな工事をされてしまうと、屋根を傷めて雨漏りが発生することがあります。

雪止めを設置する前には適切な処置が必要であり、屋根に合った部品を使用することもとても重要です。

適切な工事が行われていないと、未然に事故やトラブルを防ぐために設置した雪止めによって思わぬトラブルに繋がる可能性もあります。

修理後のトラブルを防ぐために、実績が豊富な業者かをよく調べる、見積もりを複数の業者に依頼するなどして慎重に業者を決めましょう。

 

雪下ろし中の作業で邪魔になる

豪雪地域では、雪止めを設置すると雪下ろしに時間がかかってしまいます。

雪止めは落雪を防ぐために設置するものです。

しかし豪雪地域は降雪量がとても多く、屋根に雪を残しておくと雪の重さで住宅に負荷がかかってしまう恐れがあります。

よって豪雪地域では、雪止めがあることで雪下ろしに時間がかかってしまうため、雪止めが設置されていないケースも少なくありません。

必ずしも雪止めの設置をすることがよいとは限らないため、自分の地域と照らし合わせて検討しましょう。

 

落雪による被害の事例


落雪被害は物だけでなく、人にも影響することがあります。

雪止め設置のメリットとデメリットをお伝えしましたが、そもそも実際にどれほどの被害が発生しているのでしょうか。

ニュースで頻繁に落雪被害が取り上げられているわけではないため、被害内容についてイメージしにくいかもしれません。

そこで、落雪により起こった被害の事例をご紹介します。

住宅破損や死亡事故などさまざまな被害が発生しており、普段の生活では想像しにくい事故につながっているため、ぜひ見てみてください。

 

落雪により歩行中の子どもが死亡した事例

4歳の男児と母親が道路を歩いている際に、道路沿いに建てられた家の屋根から落雪し、2人の頭上に落下して、4歳男児が死亡した事例があります。

屋根からの落雪により死亡した子どもの母親は、建物所有者に管理責任があるとして裁判を起こしました。

裁判所は、建物所有者と国に対して責任があると判断しました。

建物所有者に対しては雪止めの設置に不備があること、国に対しては降雪量が多い時期では通行人の安全を確保しなければならなかったとして、どちらにも賠償責任を命じています。

 

太陽光パネル上に積もった雪が落下した事例

全国消費生活情報ネットワーク・システムに寄せられた事例です。

居住アパートの屋根にある太陽光パネルから落雪し、外にいた居住者の子どもと母親の頭上に当たってしまいました。

落雪して頭上に当たった2人は、病院を受診してむち打ち症と診断されました。

「雪止めを設置しているから問題ない」と大家と施工業者から説明を受けていたにもかかわらず、事故が発生したのです。

このことに対して居住者は「施工に原因があるのではないか」と訴えています。

・落雪の危険性について説明不足であることが問題
・業者とも相談のうえで対策の検討が必要
・雪下ろしの際は複数人での作業が望ましい

国民生活センターでは上記内容の注意喚起を出しています。

 

落雪により物置屋根が壊れた事例

全国消費生活情報ネットワーク・システムに寄せられた事例です。

太陽光パネル設置の契約時に、「落雪は心配しなくてもよい」といわれ、雪止めの設置をせずに設置を終えました。

しかし、雪が降ると太陽光パネルに積雪し、積雪した分が物置やサンルームの屋根に落雪して屋根が曲がる、外れるなど破損したと訴えています。

国民生活センターでは設置業者とも相談のうえ適切な措置を検討するよう、注意喚起を出しています。

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雪止めに関するよくある12の質問と回答

雪止め(カラーベスト アングル)5
雪止めについて多くの方が抱く疑問・質問について、わかりやすく回答していきます。
より雪止めについて詳しくお知りになりたい方は、ぜひチェックしてみてください。

 

「雪止めを付けたら屋根から雨漏りしないの?」


よくある質問の第一位が、雪止めの施工時に屋根から雨漏りしないかという内容となります。屋根が破損しないか心配になるかもしれませんが、雪止めを付けても雨漏りはしません。
詳しくいうと、正しく施工すれば雨漏りはしません。
雪止めを設置する際に、正しい工程で適した部材を選んでいれば、雨漏りはしないので安心してください。
雪止めの設置時に雨漏りを回避するためには、施工実績の豊富な建築板金業者に依頼することをおすすめします。
施工実績が多い業者ほど、丁寧で適切な工事を行います。
まずは、慎重に業者選びをするようにしましょう。

 

「雪止め付けたら絶対落雪しない?」


残念ながら、雪止めを付けたからといって必ず落雪が防げるとは限りません。
雪止めは、屋根からの落雪を防ぎやすくするために施工すると考えていただけたらと思います。
日本では毎年のように天候が荒れて、突然大雪が降る場合があります。
例えば、2014年に発生した関東地方での大雪では、東京でも30cmほどの積雪量を観測しました。
このような過去に見ないほどの大雪の際には、雪止めだけでは落雪を防ぎきれないでしょう。

 

「東京に住んでいるんですが、雪止めって付けなければいけないの?」



隣家との距離が近い東京だからこそ、雪止めが必要となるケースが多いです。

東京だけではなく、隣地が接近している建物の屋根には全て雪止めの施工が必要であるといえます。

隣家とのトラブルを避けるためにも、雪止めを設置しておくことをおすすめします。
反対に、積雪量の多い雪国では雪止めを付けていない場合が多いです。
理由としては、雪止めによって雪を屋根上に留めておくと、重みによって屋根が破損する恐れがあるためです。
また、積雪量の多い地域では雪下ろしをすることが前提となっているため、雪止めの施工は不要となります。

 

「雪止めってあとから付けられるの?」

ほとんどの屋根では、雪止めを後から付けられます。
ただし、屋根材によっては雪止めの施工が難しい場合もあります。
ご自宅の屋根材に合った雪止めはどれか、詳しくは施工を行う業者に確認するようにしましょう。

 

「あとから雪止めを取り付けるのに足場は必要なの?」


雪止めを後から付ける際の足場は、必要なときと不要な場合があります。

足場の設置が必要かどうかは、作業する職人の安全確保が検討材料のひとつとなります。
屋根は地上からの高さもあり、傾斜もあるため、作業時には安定した足場が必要です。
また、地上からではわかりにくいのですが、屋根には付着物(ゴミや苔など)があります。
職人はそのような屋根の上にのぼり作業をするので、非常に危険な状態となります。
次に考えるのは施工の確実性です。
雪止めは落雪を防ぐために取り付けるので、頑丈に固定しなければ雪と一緒に落ちてきてしまいます。
落雪と共に雪止めが落下してしまうと、本末転倒です。
施工不良が絶対に発生しないように、足場を設置して完璧な工事をする必要があるのです。
足場を取り付ける際は費用がかかってしまうため、依頼主様からすると気になる点ではあるでしょう。
しかし、職人の安全性を守ったり、正確な工事を行ったりするためには、足場の設置が必要な場合が多いです。

なかには屋根の傾斜が緩い場合もあります。
そのような屋根では足場は不要になるケースも多いです。
ただし、2階よりも高い屋根での作業では、安全のためにも足場の設置が必要となるでしょう。

さらに、足場を取り付けることが難しい場所では高所作業車を使用して雪止めを施工するケースもあります。

このように、足場設置の有無や方法は各施工業者で異なります。

ハウスメーカーの場合は会社のルールで足場設置をしなければならない場合が多いです。
しかし、地域密着型の業者は安全が確保されれば足場を設置しないこともあります。

足場設置の有無は施工を行う業者とよく話し合って、お互いが納得した上で工事を依頼するようにしましょう。

 

「雪止めを付けられない屋根ってあるの?」

金具タイプの雪止めは屋根材の隙間に施工していくので、アスファルトシングルの場合は施工できません。
また、表面が平らな陸屋根(防水屋根)の場合は、雪止めをつけてもつけなくても落雪の心配はないので工事は不要です。
そのため、ご自宅の屋根がどちらかのタイプであれば、雪止めは施工できないということを覚えておきましょう。

 

「雪止めって雪と一緒に落っこちてこない?」

雪止めを施工する際はしっかりと固定しているため、落ちてきません。
こちらもよくある質問のひとつです。

まれに、大雪の後に屋根から落ちてきた雪の中に雪止めが一緒に混ざっていたという報告があります。
大量の水分を含んだ重たい雪と共に、金属の塊である雪止めが高所から落ちてきたと想像すると、ゾッとするでしょう。
施工経験が少なかったり、屋根や雪止めについて詳しくなかったりする業者が施工した場合は、このような失敗が起きやすいです。
雪止めの落下を防ぐためにも、施工実績が豊富で優良な業者に工事を依頼しましょう。

 

「雪止めの取付けって自分でできるの?」

雪止め金具は、今ではホームセンターやインターネット通販でも手軽に買えるため、DIYでの施工も可能といえます。
しかし、屋根材を傷つけないように施工する必要があるため、屋根工事に関して知識や経験がある方でしかDIYでの取り付けは難しいでしょう。

屋根が破損すると雨漏りに直結します。
工事を行う際には十分注意しておかなければなりません。

また、屋根での作業は転落の危険もあります。
屋根からの転落によってケガをすれば、生活に支障があるだけでなく、入院や治療に費用がかかるでしょう。
ご自身の安全を守るためにも、雪止めの取り付けは業者へ依頼する方がよいでしょう。

 

「太陽光パネルに効果的な雪止めってあるの?」

太陽光パネルを設置しているお宅の屋根には、ネットタイプの雪止めがおすすめです。
太陽光パネルの表面はガラスなので、少量の積雪でも滑りやすくなっています。

また、ガラスの表面は温まりやすいので、上に積もった雪の接着面が解けると一気に落雪します。
太陽光パネルは高さがあるため、金具タイプでは落下してくる雪を受け止めきれません。

そこで太陽光パネルからの落雪にお困りの方には「落雪ストップ」という商品をご提案をしております。

「落雪ストップ」は高さが29cmもあるため、太陽光パネルからの落雪もしっかりとキャッチしてくれます。
金属部分は耐サビ加工がされており、ネット部分は樹脂製なので、軽量で耐久性が非常に高いです。

さらに、「落雪ストップ」は誰でも買える商品ではなく、特別な作業指導をメーカーから受けて、認定施工店にならないと購入できません。
そのため、取り扱う職人も高度な技術があるという証になるので、安心して施工できます。
「落雪ストップ」の詳しい情報は、以下のサイトをご確認ください。

「みんなを守る落雪ストップ」

 

「隣からの落雪に困っているんだけど、どうすればいいの?」

結論からいうと、率直にお話をされた方がよいでしょう。

ただし、隣家との今後の長いお付き合いを考えると、伝え方はよく注意しておく必要があります。
雑談の途中に、「屋根から雪が落ちてきているみたい」という旨を伝えてみましょう。
隣家への落雪が起きていても、当事者は気付きにくい場合があります。
例えば、普段は通らない住宅の裏手で落雪が起きていても、気付きにくいでしょう。
さらに、落雪後に時間が経過して雪が溶けてしまった場合にも、隣家に迷惑をかけていることはわかりません。
そのため、隣家からの落雪に悩まれている場合は、まずは気付いてもらうように言葉にして伝えることが大切です。

 

「塗装したら雪が滑り落ちるようになったんだけど?」

屋根材がカラーベスト(コロニアル)の場合は、屋根の塗装をすると雪が非常に滑りやすくなります。
カラーベストの屋根材の新品は表面がザラザラしているので、多少の積雪では雪は滑り落ちにくいです。
しかし、屋根を塗装すると表面がなめらかになるため、雪が滑りやすくなります。

カラーベスト屋根を塗装する際は、落雪対策を考えて、雪止めを多く付けておく必要があります。
屋根の塗装を検討されている方は、施工業者によく相談をして、落雪が起きにくいように対処するようにしましょう。
ほとんどの屋根材は後付けで雪止めの施工ができます。
塗装をしてしまった後でも手遅れではありませんので、ご安心ください。
【「あと付け雪止め金具」の種類と素材と選び方と価格(瓦編)はコチラ】
【「あと付け雪止め金具」の種類と素材と選び方と価格(カラーベスト編)はコチラ】

 

「雪止め本体に塗装は必要?」

設置後すぐの雪止め本体に塗装は不要です。
ただし、金属タイプの雪止めはサビてくる場合があるので、塗装するケースもあります。
しかし、サビた場合は塗装よりも交換してしまう方が安心です。
塗装は応急処置と考えて、サビが原因で雪止め本体が落下する前に交換するようにしましょう。

 

雪が降る地域であれば雪止めは設置したほうがいい?

豪雪地域のように雪下ろしが必要な場合は設置しなくてもよいですが、それ以外の地域は雪止めの設置をおすすめします。

落雪は自宅の被害だけでなく、住民や隣家にまで被害を与えてしまう可能性があるからです。

家を建ててから雪止めを設置すると足場の費用がかかってしまいます。

豪雪地帯以外でこれから家を建てる人は、家を建てる際に雪止めの設置をおすすめします。

 

雪止め設置で火災保険は適用できる?

雪止めの設置は新規や後付けに限らず、火災保険の適用対象ではありません。

火災保険は、自然災害が原因で自宅が破損した際に適用されます。

その他、雨桶や波板の修繕は火災保険の適用になる可能性があります。

しかし火災保険の適用対象かどうか判断するのは保険会社です。

「火災保険を適用して屋根の修理・雪止めを設置しないか」

このように業者から強く加入されることがありますが、火災保険が必ず適用されるとは限らないため注意が必要です。

火災保険を利用してお得に修繕や雪止めの設置ができると勧誘している業者の依頼は断った方がよいでしょう。

また、そもそも雪止めの設置には火災保険を適用できません。

 

雪止めの設置を依頼する業者を選ぶ基準はある?

まずは雪止めの設置依頼を避けるべき業者の特徴についてお伝えします。

【避けるべき業者の特徴】
・「すぐ修理しないと大変なことになる」など不安を煽る
・会社名や担当者名などの身元を教えない
・いきなり屋根に上がろうとする など

次に、信頼できる業者の特徴についてご紹介します。

【信頼できる業者の特徴】
・長年営業しておりお客様からの評判がよい
・国家資格を取得した職人が在籍している
・建築業許可を得ている業者 など

落雪が発生すると、他者とのトラブルや自宅への被害を生んでしまう恐れがあります。

しかし悪徳業者に依頼してしまうと、正しく雪止めが設置できておらずトラブルが発生する恐れがあります。

避けるべき業者の特徴に当てはまっていないか、業者選びは慎重に行いましょう。

 

雪止めの設置工事の事例

事例3
雪止めの設置工事について具体的にイメージしたい人に向けて、事例をご紹介します。

屋根の種類や環境によって金額は変動しますが、当社では6~13万円ほどで雪止めの設置工事を行った実績があります。

事例の一つとして、カラーベスト屋根に、アングル雪止めを設置した場合は下記画像の通りです。

その他の詳しい事例は「工事実績一覧」からご参照いただけます

 

積雪のある地域では落雪による事故を防ぐために雪止めを設置しよう

雪止めは、屋根からの落雪による物損事故や人身事故を防ぐために設置する必要があります。
大きなトラブルが発生する前に、少しでも積雪がある地域のお宅の屋根には施工するようにしましょう。
ただし、雪止めの施工ができない屋根材もあるため、施工業者とよく相談をして、適切な落雪対策を行うことが大切です。
また、施工不良によって雪止めが落下してこないようにするためにも、取り付けは必ず工事経験が豊富な業者に依頼しましょう。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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