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コラム

雪止めアングルを設置したほうがいいケースとは?設置のメリットと価格相場を紹介

雪止め(瓦棒屋根 アングル)3

「雪止めアングルを設置した方がいいケースを知りたい」
「設置したときの効果を知りたい」
雪が降る地域では、落雪対策について上記のようにお考えになる方もいらっしゃるでしょう。
雪止めアングルを設置するにあたり、基礎知識や施工するメリットを知っておくと安心度が増します。
今回は、雪止めアングルを設置しようか迷っている方に向けて、以下のような情報を解説します。

・雪止めアングルの基礎知識
・設置した方がいいケース
・設置にかかる費用相場

この記事を読んで上記の点を理解しておくことで、効果的な落雪対策ができるでしょう。

雪止めアングルとは

雪止め(瓦棒屋根 アングル)5

雪止めアングルは、L字型の棒状の金具を連結させて、屋根に対して横向きに設置する雪止め設備のことです。
雪止め金具には、ほかに「扇型」や「羽根付きタイプ」がありますが、アングルが最も落雪予防の効果が高くなります。
雪止めアングルの素材は、アルミ製やステンレス製が主流です。
ステンレス製は重量があるので、アルミ製に比べると屋根に負担がかかります。
そのため、軽量で耐久性に優れたアルミ製が多く使われています。
雪止めアングルはさまざまな屋根材に施工できますが、アスファルトシングル屋根には後付けができないので注意しましょう。

雪止めアングルを屋根に設置するメリット

雪止め(縦葺き板金屋根 アングル)

雪止めアングルを設置すると、2つのメリットがあります。
1つ目は、少量の雪でも受け止められることです。
雪止めアングルは、横一直線に設置されるため「扇型」や「羽根付きタイプ」のような雪止め同士の隙間がありません。
そのため、雪止め金具では防げない少量の雪も食い止めてくれます。
2つ目は、隣家とのトラブルや落雪事故を防止しやすい点です。
隣家との距離が近い場合は、落雪による建物や所有物の破損といったトラブルが起きる可能性があります。
また、屋根からの落雪は人身事故に繋がる危険性も高まります。
雪止めアングルはほかの雪止め金具よりも効果が高いため、隣家との破損トラブルや人身事故をより防げるでしょう。

雪止めアングルを設置したほうがいいケース

雪止め(瓦棒屋根 アングル)4

雪止めアングルを設置したほうがいいケースは、以下の2つです。
・雪がよく降る地域
・屋根が急勾配
それぞれのケースについて、詳しく解説していきます。

雪が多く降る地域の場合

雪が多く降る地域では、雪止め金具の中ではアングルタイプの設置がおすすめです。
降雪量が多い地域では、「扇型」や「羽根付きタイプ」だと雪を食い止めきれないことがあります。
そのような場合は、雪止めアングルを設置した方がいいです。

雪が落下しやすい屋根の形状の場合

屋根の傾斜が急だったり表面が滑りやすかったりする場合は、雪止めアングルがおすすめです。
得に、金属屋根やスレート屋根に塗装がされている場合は、摩擦が少なく雪が滑りやすいです。
このような屋根に雪止め金具を設置する場合は、中でも落雪予防の効果が高いアングルタイプを選びましょう。

雪止めアングルを屋根に設置するデメリット

雪止め(波型スレート屋根 アングル)2
雪止めアングルは落雪の防止に効果的ですが、デメリットもあります。

費用をかけて雪止めアングルを設置し、「こんなはずではなかった」と後悔しては大変です。

設置を検討する際は、雪止めアングルのデメリットをきちんと把握したうえで検討しましょう。

雪止めアングルを設置することによるデメリットは、下記の3つです。

・追加コストがかかる
・設置できない屋根がある
・雪下ろしを行いにくくなる

各デメリットについて詳しく解説します。

設置しない場合と比較して追加のコストがかかる

屋根の広さや足場を組むかによって金額は変わりますが、雪止めアングルを設置するには費用がかかります。

金額については後に詳しく説明しますが、設置しない場合と比較して数十万円ほど費用が多くかかるのがデメリットです。

雪止めアングルを設置できない屋根がある

屋根材によっては雪止めアングルを施工できない場合があります。

たとえば、アスファルトシングル屋根には後付けを行うことができません。

雪止めアングルの設置を検討し始める前に、ご自宅の屋根材を確認しておくことをおすすめします。

雪下ろしがしにくくなる

長期間屋根に雪が残っていると、雪の重さや雪どけ水が原因となり、屋根や家が傷む原因になります。

そのため、豪雪地帯では雪下ろしが欠かせません。

しかし雪止めアングルを設置すると、雪が滑り落ちにくいので雪下ろしがしにくくなります。

雪国では、雪止めアングルを設置しない方がよい場合もあります。

雪止めアングルを設置する際の価格相場

アルミ製の雪止めアングルを設置する場合の費用相場は、15~20万円です。
棒状の金具を使用するため、通常の雪止め金具よりも施工費用は高くなります。
また、足場の設置が必要な場合は、別途10~30万円ほどがかかります。
雪止めアングルを設置する際は、現地調査を行ってから見積もりを出してもらいましょう。
以下のサイトにて、あとから雪止めが施工した雪止めアングルの事例と価格を紹介しています。
ぜひチェックしてみてください。

「工事実績一覧」

雪止めアングルを設置する必要性

雪止め(縦葺き板金屋根 アングル)3
柔らかい雪でも解けたり凍ったりを繰り返し、重みで圧縮されると雪が固くなってきます。

人や物にあたるとトラブルに発展する恐れがあるため、重くて固い雪が高い屋根から落ちてくるのはとても危険です。

しかし落雪防止のために雪止めアングルを設置すると、ある程度の費用がかかります。

まとまったお金を払ってまで設置する必要性はあるのでしょうか。

そこで、雪止めアングルの必要性について詳しく解説していきます。

・落雪による被害が少なくない
・雪に埋もれると死亡する危険性がある

どういうことなのか、詳しく見てみましょう。

落雪による被害は少なくない

屋根から雪が落ちて人に当たると、重大な事故につながる恐れがあります。

具体的に2017年1月に大雪が降った際にあった、落雪による人的被害をみていきましょう。

・山形県:屋根からの落雪に埋もれ60代女性が死亡
・新潟県:落雪の下敷きになり70代男性が負傷

もし自宅の屋根からの落雪で、このような痛ましい事故が起こってしまったら取り返しがつきません。

雪止めアングルなどを設置し、落雪による被害を防ぎましょう。

落雪に埋もれてしまうと非常に危険

豪雪地帯では、積もった雪が屋根から落ちてしまうこともあります。

落雪に埋もれてしまった場合、体を動かしたり助けを呼んだりするのは非常に難しいことです。

人間は雪に埋もれて15分後には、急激に生存率が低下してしまいます。

自分自身や家族、通行人などの命を守るためにも、自宅の屋根からの落雪は防がなくてはなりません。

雪止めアングルの設置など、落雪防止を適切におこないましょう。

屋根から雪下ろしする際は、屋根から転落して下に溜まった雪に埋もれないように注意が必要です。

家族や近所の方と協力し合い、1人で雪下ろしをしないようにしましょう。

また、雪を落とす場所に通行人などがいないか確認することも大切です。

雪止めアングルを設置することで防ぐことができるトラブル

雪止め(縦葺き板金屋根 アングル)4
屋根からの落雪は、さまざまなトラブルの原因になりかねません。

雪止めアングルは落雪対策やトラブル予防の高い効果が期待できます。

落雪によって起こりうるトラブルは、主に以下の2つです。

・モノの破損
・人に当たる

屋根からの落雪が原因で発生するトラブルについて深掘りしていきます。

落雪によるモノの破損トラブル

量が多いと、雪はかなりの重さになります。

高い屋根からまとまった量の雪が落ちると、下に置いてあるモノが壊れるおそれがあります。

落雪でエアコン室外機が埋もれてしまうと、空気の吸い込み口や吹き出し口がふさがってしまいかねません。

エアコン効率が悪くなり、暖房が効きにくくなってしまいます。

雪で室外機が破損する可能性も否定できません。

カーポートや雨樋などが壊れると、高額な修理代がかかる場合もあります。

植木鉢やプランターが破損し、大切に育てていた植物が傷んでしまうこともあるでしょう。

なお、落雪によってモノが壊れる可能性があるのは、自宅にある物だけではありません。

屋根から隣の敷地が近い場合、落雪が原因で隣家のモノを壊してしまう可能性もあります。

ご近所トラブルに発展しないためにも、落雪対策はしっかり行いましょう。

落雪が人に当たるトラブル

繰り返しになりますが、落雪はとても危険です。

当たり所によっては、大怪我をする可能性があります。

また、雪に埋もれてしまった場合は死亡事故になってしまう恐れもあります。

特に通行人や隣人など、他人に落雪が当たった場合はトラブルに発展しかねません。

屋根からの落雪は家の所有者の責任になる可能性があるため、責任を追及される恐れもあります。

怪我をさせたり死亡事故の原因になったりしないよう、雪止めアングルなどでしっかり落雪対策をしておきましょう。

火災保険をあてにした修理はおすすめできない

雪止め(カラーベスト アングル)3
雪止めアングルなどを設置し、落雪が起きないように対策してあっても絶対に落雪がないとは言い切れません。

落雪によって被害が生じた場合は火災保険が使える可能性がありますが、おすすめはできません。

保険がおりるかどうかは保険会社の判断で決まるからです。

また、火災保険が適用できるのは自然災害が原因の場合のみです。

住宅を所有している方は、たいてい火災保険に加入しているのではないでしょうか。

火災保険には「雪災」の補償も付いていることが多いです。

よって、雪による被害で屋根などが壊れた場合は、火災保険の適応対象になるケースもあるのです。

ただし雪が原因の被害でも、雪どけ水によって損害があった場合は「風災」になります。

風災補償も付けていないと、補償の対象外です。

保険の対象によっても、補償される範囲が変わってきます。

建物のみに保険をかけている場合は、家具や家電などの家財に被害があっても補償されません。

住宅に被害があった場合、修理業者に工事を依頼することになります。

その際「火災保険が適用できますから、費用は心配いりませんよ」などと説明し契約をとろうとする業者もあります。

しかし上述したとおり、保険がおりるかどうかは保険会社の判断で決まるものです。

よって保険会社の調査結果によっては、保険が満額おりなかったり全く支払われなかったりする恐れもあります。

火災保険ですべての費用を賄うつもりで修理業者に依頼するのは避けるべきです。

雪止めアングルの設置は専門業者への依頼がおすすめ

雪止め(横葺き板金屋根 アングル)4
雪止めアングルは、一般の人でも入手できます。

業者に依頼すると費用がかかるため、自分で設置しようとする人もいるでしょう。

しかし、雪止めアングルを正確に設置できない可能性があるため、DIYで雪止めアングルを設置するのはおすすめできません。

適切に雪止めアングルを設置しないと、うまく落雪を防止できなくなります。

慣れない作業で屋根材を壊してしまうことも考えられます。

慣れていない人が屋根の上に登るのは落下のリスクもあるため、とても危険です。

無理をせずに専門業者に依頼した方がよいでしょう。

ただし、業者によっては相場からかけ離れた高額な費用を請求したり、きちんと施工してくれなかったりする場合もあります。

このような悪徳業者に依頼しないように、施工実績が豊富な信頼できる業者を選びましょう。

信頼感のある専門業者を選ぶポイント

雪止め(カラーベスト アングル)2
屋根の工事は、そう頻繁に行うようなことではありません。

雪止めアングルを設置しようと思っても、どのように業者を選べばよいのか分からないという人も多いはずです。

以下のようなポイントを判断材料にして信頼できる業者を選ぶとよいでしょう。

・建築業許可を取得している
・リフォームパートナー協議会に加盟している
・長年にわたり地元で営業している
・自社職人がいる
・国家資格を取得した職人が在籍している

それぞれの項目について詳しく紹介していきます。

建設業許可を得ているか

建設業法に基づき、一定の金額以上の建設工事を請け負う際には建設業許可が必要です。

建設業許可を得ている業者の場合、チラシやHPにその旨を記載していることがあります。

また、国土交通省の建設業者検索システムでも調べられます。

雪止めアングルの設置は許可がなくてもできるケースが多いです。

しかし、建設業許可を受けている業者は許可を得ていない業者より信頼感があるためおすすめです。

リフォームパートナー協議会(RECACO)に加盟しているか

リフォームパートナー協議会とは、下記を目的に活動している社団法人です。

・業者の技術向上
・安心して業者を選べる環境作り

リフォームパートナー協議会の公式サイトから、加盟業者を確認できます。

工事を依頼するか検討中の業者がある場合、加盟しているか検索してみるのがおすすめです。

加盟業者は、分かりやすい見積書の作成方法などの講習を受けています。

雪止めアングルなどの落雪対策の工事についても、丁寧で納得のいく提案が期待できます

地元で長年営業している業者か

地域に根ざした営業をしている業者にとって、近隣住民の紹介や口コミはとても大切です。

築き上げた会社の評判が悪くなるような仕事はしないはずです。

地元の業者の場合、トラブルがあったときにすぐ駆けつけてもらえる可能性が高いでしょう。

長年営業しているというのも大きなポイントです。

社内に知識や経験が蓄積されているので、顧客に合った提案が期待できます。

自社職人がいるか

業者を選ぶ際は、自社職人がいるかどうかチェックするのがおすすめです。

自社職人がいない業者の場合は下請けに外注することになり、マージン(手数料)が費用に含まれてきます。

その結果、工事を外注しているところは費用が高くなりがちです。

自社職人を抱えている業者は、施工によって得られた知見が社内で蓄積されていき、提案力も高い可能性があります。

雪止めの設置をはじめとした屋根の修理などは、必ずしも金額だけでは決められないのが実情です。

工事を依頼する場合、施工実績や信頼感など値段以外の部分も考慮に入れる必要があります。

国家資格を取得した職人がいるか

大切な家の工事を依頼する場合、優れた職人に施工してもらいたいと思うのは自然なことです。

しかし、職人の良し悪しは一般の人からは分かりにくいものです。

その点、国家資格を所持していると、実力がある程度客観的に証明されています。

例えば施工管理技士という資格の場合、実務経験年数を満たしていないと受験すらできません。

このような国家資格を所持している職人が在籍している業者なら、きちんとした施工ができるはずです。

建築外装の施工に関する主な国家資格は、以下の通りです。

・施工管理技士
・建築板金技能士
・かわらぶき技能士
・建築士

これらの資格を取得しているかどうかを、依頼先の業者を選ぶ際の参考にしてみましょう。

屋根に雪止めアングルを設置して落雪トラブルを避けやすくしよう

雪止め(瓦棒屋根 アングル)

屋根に雪止めアングルを設置することで、落雪対策になって隣家とのトラブルも避けやすくなるでしょう。
雪が多く降る地域や屋根が急勾配の場合は、雪止めアングルを設置することをおすすめします。
ほかの雪止め金具よりも施工費用が高くなる分、効果は大きいです。
ただし、施工不良が起きてしまうと、雪止めアングルと雪が一緒に落下してしまう恐れがあります。
そのため、業者選びは慎重に行うようにしましょう。
雪止めアングルを設置する際は、地域密着型の自社施工をしている専門業者に依頼することをおすすめします。

このほか、雪止めに関して疑問がある場合は、落雪を防ぐ「雪止め」って?雪止め工事に関するよくある10の質問をぜひチェックしてみてください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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