「あと付け雪止め金具」の種類と素材と選び方と価格(カラーベスト編)
「あと付け雪止め金具」の種類と素材と選び方と価格(カラーベスト編)
大雪の際に屋根に積もった雪の落下を防ぐ事ができる「雪止め金具」
その雪止め金具には屋根材によって取付ける商品が変化し、また期待する効果によって素材が変わります。
ここでは、雪止め金具の種類と素材についてを屋根材ごとにご紹介いたします。
【カラーベスト屋根(コロニアル屋根)】
まずカラーベスト屋根とは=コロニアル屋根と表される事が多くあります。(一般に方もコロニアルと言ったほうが分かる方が多くいらっしゃいます)
「コロニアル」というものはケイミュー(Panasonicとクボタの合併会社)という建材メーカーの商品名になり、日本の一般住宅で多くのシェアがあります。
建売住宅にはこの屋根材が多く使われており、安価で施工性も良い材料という評価があります。
そのコロニアルの雪止めには大きく分けて下記の2つの素材があります。
①扇型雪止め
後付雪止めの代表格の1つの扇型雪止めになります。
この雪止めはコロニアルの材料の性質上、取付け間隔が45センチと決まっているのが特徴で高さは5センチ程度の物が一般的です。
素材はステンレス製で黒色・茶色が塗ってあります。
色は受注対応となり割高になりますが、お好みの色を塗装してもらえるサービスもあります。
施工方法はコチラに記してありますが、屋根材と屋根材の間に雪止め金具を差し込み引っ掛けるだけです。
「引っ掛けるだけ」と簡単に書きましたが、その際は屋根材の下の防水シートを破かないように丁寧に差込む必要があります。
うまく差し込まないと逆に雨漏りの原因を作ってしまうので、十分注意をして施工をしなければいけません。
【施工例】
工事価格(材料・工賃)は一般的な大きさの家であれば6万円~10万円程度になります。
②L型アングル雪止め
この雪止めはアルミ製のL型アングル(バー)を(1)の扇型雪止めに乗せビス等で固定をするものになります。
扇型雪止めは間隔が45センチなので金具同士の間に40センチ程度の隙間が発生します。(これは仕方がないことなのです)
その40センチの間からの落雪を防ぐ為に、このL型アルミアングルが必要となります。
効果はもちろん(1)の扇型よりもありますが、材料分高価となります。
お隣に迷惑がかかるから雪を絶対に落としたくない!という方にはこちらをオススメいたします。
見た目は重く見えますが、アルミ製の為、案外軽量で男性なら片手で持てるくらいの重さになっているので重量に関してはあまり気にすることはないと思います。
工事価格(材料・工賃)は一般的な大きさの家であれば8万円~12万円程度になります。
【「あと付け雪止め金具」の種類と素材と選び方と価格(瓦編)】
【落雪を防ぐ「雪止め」って?雪止め工事に関するよくある10の質問】
※工事価格は屋根の形状・傾斜・大きさ・金具の量・周辺環境によって変動いたしますのでご注意ください。
※詳しくは電話・メールにてお問い合わせをいただければGoogleのストリートビューにてすぐに簡易見積りが可能です。
内野 友和
この記事は私が書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。
20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。