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コラム

瓦棒屋根の落雪対策には雪止めが有効!選び方や注意点を解説

雪止め(瓦棒屋根-羽根付き)

「瓦棒屋根は後から雪止めを設置できるのだろうか」
「どの雪止めを選べばいいのだろう」

このような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。

雪の降る地域にお住まいの方にとって、雪止めの設置は落雪防止に効果的です。

ただし、正しく雪止めを設置しないと落雪を防ぎきれません。

本記事では瓦棒屋根に設置できる雪止めの種類や選び方、取り付ける際の注意点をご紹介します。

瓦棒屋根は後付けで雪止めを設置できる

雪止め(瓦棒屋根 羽根付き)2

瓦棒屋根は、後からでも雪止めを設置できます。

後から設置した場合でも、適切に取り付ければ落雪防止の効果が落ちることはありません。

雪止めを設置する理由は、屋根から落ちた雪によって事故が発生するのを防ぐためです。

落雪は近隣の家屋を破壊したり通行人を怪我させてしまったりする、といったリスクがあります。

このような事故を防ぐために、少しでも雪が降る地域にお住まいなら、今からでも遅くはないので絶対に雪止めを設置しましょう。

雪止めには、屋根に取り付けるものだけではなく地面に立てるフェンスもあります。

しかし、雪止めフェンスは隣家との距離が近いと効果を発揮できません。

家の近くにフェンスを設置しても、屋根から落ちた雪がフェンスを越えてしまう可能性があるためです。

落雪の事故を防ぐための基本は、屋根から雪を落とさないようにすることです。

瓦棒屋根に使える雪止めの種類

雪止め(瓦棒屋根 アングル)3
瓦棒屋根に使う雪止めは主に2種類に分けられます。

・雪止め金具
・雪止めネット

それぞれ特徴を紹介するので、雪止めの設置前に確認しておきましょう。

雪止め金具

雪止め金具とは、その名の通り、落雪を防止するため屋根に取り付ける金物のことです。

瓦棒屋根に設置できる雪止め金具は、アングルと羽根付きの2種類あります。

アングルは、L字型で棒状の金具を屋根に対して横向きに取り付けるタイプです。

屋根に隙間なく取り付けられるため、屋根の上を滑る雪を受け止められる範囲が広くなります。

雪止め金具の中で落雪防止の効果が最も高いため、屋根の勾配が急な家にもおすすめです。

羽根付きは、羽を広げたような形状の突起物を屋根につけて落雪を防止するタイプです。

一つひとつの雪止めが大きくないため、景観を損なわずに落雪対策を講じられます。

ただし雪止め同士に隙間ができるため、アングルに比べると受け止められる雪の量は少なくなります。

雪止めネット

雪止めネットは屋根の軒先に設置するものです。

屋根から滑り落ちてきた雪をネットで受け止めることで落雪を防止します。

雪止め金具に比べて雪止めネットは落雪を防止しやすいです。

雪止め金具とあわせて設置することもあります。

注意点は、太陽光パネルを設置していると取り付けられない可能性があることです。

雪止めネットの設置を検討する場合は、専門業者に屋根の点検をしてもらいましょう。

雪止めネットについては下記記事で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。

【関連記事】
雪止めネットを設置するメリットとデメリットとは?おすすめ商品も紹介!

瓦棒屋根に設置する雪止めの選び方

雪止め(瓦棒屋根 羽根付き)3

瓦棒屋根は築年数が古い家も多いため、屋根の耐久性や劣化状況に応じて設置する雪止めを決めましょう。

雪止め金具を設置する場合は、アングルタイプの方が羽付きに比べて落雪防止の効果が高い傾向にあります。

ただし大きな差があるわけではないため、どちらを選んでもある程度は落雪の被害を防げます。

雪止め金具を選ぶ際に重要なことは、サビにくい素材の商品を使うことです。

雪止めがサビてしまうと、屋根にサビが移ってしまう可能性があります。

雪止めがきっかけとなり屋根の劣化が進まないよう、金具はサビにくい素材を選びましょう。

屋根によっては、金具ではなくネットが適しているケースもあります。

お住まいの家の屋根に適した雪止めを設置できるよう、まずは業者に相談してみるのがおすすめです。

雪止めネットなら「落雪ストップ」がおすすめ

落雪ストップ

雪止めにはさまざまな種類がありますが、あとから雪止め(運営:ウチノ板金)では、「落雪ストップ」を推奨しています。

落雪ストップは、ネット部分が非金属であるためサビ発生の心配がないため、瓦棒屋根の設置にも好適です。

落雪ストップがおすすめの理由は、以下の3つが挙げられます。

・メーカーから直接指導を受けた施工会社のみ扱えるため信頼感がある
・メーカーへの報告で保証の対象になる
・太陽光発電パネルを設置している場合でも施工できる

おすすめである理由を、1つずつ確認していきましょう。

メーカーから直接指導を受けた施工会社のみ扱えるため信頼感がある

落雪ストップは、直接メーカーが指導した施工会社のみ取り扱うことを認めている商品です。

製品の効果を最大限に発揮し、お客様に安心を提供するためには、適切な施工が必須です。

落雪ストップの類似品は、近年さまざまなメーカーから発売されています。

しかし他の商品は簡単なマニュアルがあるだけで、基本的な施工は職人任せであるケースが多いです。

そのため、落雪ストップ以外の商品は施工不良が発生するリスクが高いです。

一方で落雪ストップは、適切な施工技術を習得している業者のみ取り扱っているため、施工不良の心配がほとんどありません。

メーカーへの報告で保証の対象になる

落雪ストップには、メーカー側の施工保証が付いています。

万が一落雪ストップそのものに不備があった場合に、メーカー側が施工業者に対して保証する制度です。

メーカー側が施工業者に対する保証制度のおかげで、不具合が発生した際は施工業者もすぐに対応しやすくなります。

保証を受けるためには、施工後に写真付きでメーカーへ報告が必要です。

施工後の状況を写真に残して販売元へ報告することは、業者側にとっても施工不良リスクの軽減にもつながります。

太陽光発電パネルを設置している場合でも施工できる

落雪ストップは、太陽光発電パネルを設置している住宅におすすめです。

太陽光発電パネルは雪のすべりがいいため、パネルを設置している住宅は雪止めの設置が必須となります。

しかし太陽光発電パネルは高さがあるため、通常の雪止めでは高さが足りず役割を果たせません。

落雪ストップは高さのある雪止めネットであるため、太陽光発電パネルを設置している住宅に好適です。

ただし太陽光発電パネルの設置状況によっては、あとから雪止めを設置するのが難しい場合もあります。

設置を検討している方は、まずは専門業者へ相談するのが適切です。

瓦棒屋根に雪止めを設置する際の費用相場

雪止め(瓦棒屋根 アングル)2

瓦棒屋根に雪止めの設置を検討している場合、費用がどれくらいかかるのか気になる方も多いでしょう。

雪止めの設置に要する費用相場は、以下の通りです。

・雪止め金具:15〜20万円程度
・雪止めネット:15〜46万円程度

あとから雪止め(運営:ウチノ板金)の工事事例では、6〜13万円ほどの費用で施工したケースが多いです。

ただし雪止めを設置する場合、屋根の勾配や作業環境によって足場の設置が必要となります。

足場の費用は、雪止め設置費用とは別に10〜30万円ほどかかります。

足場は雪止め設置費用と同額ほどの費用がかかるため、屋根や外壁塗装など足場を設置して行う工事を予定している場合は、同時に行うのがおすすめです。

瓦棒屋根に雪止めが必要な理由

事例5

少しでも雪が降る地域は、思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、雪止めの設置が必須です。

雪止めを設置したほうがよい理由は、主に以下の3つが挙げられます。

・人的被害の防止
・近隣トラブルの回避
・自宅への被害を防止

1つずつ理由を確認していきましょう。

人的被害の防止

雪止めの設置は、人的被害を防止するために役立ちます。

家の周囲が歩道や駐車場になっているなど、日常的に人が通る場合は、落雪により人的被害が出る恐れがあります。

屋根に積もった雪は、非常に硬く重たいです。

そのため、屋根からの落雪が少し当たっただけでも骨折する危険性があり大変危険です。

人的被害を防止するためにも、少しでも雪が降る地域は雪止めの設置が必要となります。

近隣トラブルの回避

屋根からの落雪は、ときに近隣トラブルに発展する恐れがあります。

隣家との距離が近い場合、屋根からの雪が隣の土地に落ちると、隣人に迷惑をかけてしまいます。

降雪時は慣れない雪かきや不自由な生活でイライラしている人も多いため、些細なことでも隣人トラブルに発展する可能性が高いです。

落雪する場所によっては、ご近所さんの車や住宅を傷つけてしまうことも考えられます。

このような近隣トラブルを回避するためにも、雪止めは設置したほうがよいでしょう。

自宅への被害を防止

雪止めは、自宅を守るという意味でも重要な役割があります。

屋根に降り積もった雪は、落雪により自宅の雨樋や外壁を傷つけてしまったり、窓を割ってしまったりする場合があります。

他にも、軒下に室外機や給湯器がある場合は、落雪により破損する可能性が高いです。

自宅を守るためにも、雪止めは設置したほうがよいでしょう。

DIYで雪止めを設置しない方がよい理由

雪止め金具や雪止めネットの取り付けは、専門業者へ依頼するのが適切です。

雪止めの部材はホームセンターやネット通販などでも販売されているため、比較的容易に手に入れられます。

しかし、DIYで雪止めを適切に設置するのは避けたほうがよいでしょう。

DIYで雪止めを設置しない方がよい理由は以下の通りです。

・適切な方法で施工する必要がある
・施工不良による2次被害の恐れがある
・転落によるケガの危険性が高い

1つずつ確認していきましょう。

適切な方法で施工する必要がある

雪止めは、適切な部材を選択し、適切な方法で設置しないと最大限の効果を得られません。

屋根材のなかには、雪止めの取り付けができないものもあり、雪止め設置には専門的な知識を要します。

とくに、太陽光パネルを設置している住宅やシングル屋根の住宅は設置が難しいケースが多いです。

知識がない人が雪止めを設置すると、屋根材を傷つけたり雨漏りが発生したりする恐れもあります。

そのため、雪止めの設置はDIYではなく専門業者へ依頼するのが適切です。

施工不良による2次被害の恐れがある

雪止めは適切に施工しないと、落雪と同時に雪止めが落ちてしまうなど、2次被害につながる恐れがあります。

落雪と同時に雪止めが落ち、それが通行人の頭上に落ちてしまうと、人命にかかわる重大な被害が発生してしまう可能性が高いです。

他にも、誤って屋根を傷つけてしまい、雨漏りが発生することも考えられます。

このような事故を防止するためにも、雪止めの設置は専門業者へ依頼するのが適しています。

転落によるケガの危険性が高い

雪止めの設置は、高所での作業となるため、専門業者でも適切な作業環境を整える必要があります。

そのため、設置時は安全性や作業性を確保するために、足場の設置が必要となる場合が多いです。

ハシゴだけで不慣れな人が作業すると、転落によるケガのリスクが高まり大変危険です。

安全な環境で適切に施工するためにも、雪止めの設置は専門業者へ依頼することをおすすめします。

瓦棒屋根に雪止めを設置する際の注意点

雪止め(瓦棒屋根 アングル)4

瓦棒屋根に雪止めを設置する際は、下記5つの注意点を把握しておきましょう。

・設置後も落雪が発生することがある
・定期的なお手入れが欠かせない
・適切に取り付ける必要がある
・雪止めが設置できない場合がある
・実績豊富な業者に依頼する

1つずつ解説します。

設置後も落雪が発生することがある

雪止めを設置しても、落雪を必ず防げるわけではありません。

雪止め金具の上や隙間から雪が滑り落ちてくることがあります。

雪止めネットの場合でも、積雪量が多ければネットを越えて落雪する可能性があります。

特に積雪量が多い地域では、雪止めでは落雪を防げないケースが多いです。

なお豪雪地帯にお住まいの方は、定期的な雪下ろしが必要になるため、雪止めの設置は必要ありません。

雪止めを取り付けたことで、雪下ろしの邪魔になってしまいます。

定期的なお手入れが欠かせない

雪止め金具を使用した場合、サビの発生を防止するメンテナンスが欠かせません。

サビた雪止めは、劣化して欠けたり穴があいたりするため、雪止め効果が薄くなってしまうものです。

瓦棒屋根は屋根そのものが金属製なので、雪止めのサビが屋根に移ってしまう可能性もあります。

屋根がサビると穴が空いてしまい、雨漏りにつながってしまう恐れもあります。

定期的に雪止めのメンテナンスを行い、サビてしまった場合は塗装か交換が必要です。

適切に取り付ける必要がある

雪止めは、適切に設置しなければ落雪防止の効果を発揮できません。

雪止めを取り付けて落雪を防ぐためには、屋根の形状や積雪量に応じて正しく設置する必要があります。

正しく取り付けられていないと、雪止めそのものが落下して事故につながる恐れもあります。

自分で設置することも可能ですが、落雪や事故を防ぐためには、業者に依頼するのがおすすめです。

雪止めが設置できない場合がある

雪止めは、屋根の状況によっては設置できない場合があります。

たとえば屋根の軒先まで太陽光パネルが設置されている場合は、雪止めを取り付けられません。

どうしても雪止めを設置したい場合は、太陽光パネルの一部を撤去する必要があります。

他にも、シングル屋根や防水屋根など屋根材によって、雪止めが設置できない場合もあります。

雪止め設置を検討している場合は、設置できるかどうかを専門業者へ相談してみるとよいでしょう。

実績豊富な業者に依頼する

雪止めの設置工事は、実績豊富な業者へ依頼するのがおすすめです。

雪止めを設置する際は、屋根材や地域の降雪量など、さまざまな要因をもとに適切な雪止めを設置することで効果を最大限に引き出せます。

不慣れな業者が施工すると、適切に雪止めを設置できないだけではなく、雨漏りなどを引き起こす恐れがあります。

そのため、雪止めの設置は実績と知識が豊富な業者へ依頼するのが適切です。

施工事例や口コミなどを確認し、実績が豊富で信頼できる業者に依頼するとよいでしょう。

瓦棒屋根への雪止め設置に関するよくある質問

瓦棒屋根への雪止めの設置に関するよくある質問をご紹介します。

・雪止めの設置にはいくらかかる?
・雪止めは自分で設置できる?
・雪止めが不要なこともある?
・雪止めの設置にデメリットはある?

それぞれ回答していますので、雪止めを設置する前の疑問解消にお役立てください。

雪止めの設置にはいくらかかる?

雪止め金具の設置には、一般的な大きさの屋根だとアングルタイプで15〜20万円、羽根付きタイプで13〜16万円ほどの費用がかかります。

上記金額は足場が不要な場合です。

足場が必要だと、設置費用で10〜30万円ほどかかります。

雪止めネットの設置にかかる費用は、すべて含めて15〜46万円ほどが相場です。

「あとから雪止め」で雪止めネットを設置する場合だと、足場費用を抜いて6〜13万円ほどのことが多くなっています。

雪止めは自分で設置できる?

雪止めは自分で設置することも可能です。

しかし、自分で設置するのはおすすめできません。

設置中に屋根やハシゴから落ちて怪我をしてしまうリスクがあるためです。

また、正しく取り付けないと落雪を防止する効果が十分に発揮されません。

雪止めが落下して事故につながる恐れもあります。

自分で取り付けることもできますが、業者に依頼することをおすすめします。

雪止めが不要なこともある?

豪雪地帯では、雪止めが必要ありません。

豪雪地帯にある家は、そもそも雪が屋根から落下しない作りになっていることが多いです。

雪止めを設置することで雪が滑りにくくなり、雪下ろしを妨げるというデメリットもあります。

毎日のように雪が降り続ける地域なら、雪下ろしの邪魔をしてしまいかねません。

豪雪地帯では雪止めを設置しなくても問題ありません。

雪止めの設置にデメリットはある?

雪止めを設置することで発生するデメリットは大きく3つあります。

・外観を損なう可能性がある
・メンテナンスの手間がかかる
・設置しても落雪を防げないことがある

雪止めを屋根に取り付けると屋根の外観が気になってしまうことがあります。

デザインにこだわりたい方にとっては、設置すること自体がデメリットになりかねません。

また定期的なメンテナンスの手間がかかることや、設置しても積雪量によっては落雪してしまう可能性があることもデメリットです。

メンテナンスの手間を減らすために、雪止めはサビにくい素材を選ぶのが大切です。

雪止めを闇雲に取り付けても効果は発揮されにくいため、まずは専門業者に相談して適切に設置しましょう。

瓦棒屋根に雪止めを設置するなら業者に依頼しよう

雪止め 人物

雪止めを設置することで瓦棒屋根からの落雪を防止できます。

ただし適切な種類の雪止めを正しく設置できなければ、効果を十分に発揮できません。

落雪を防止できないばかりか、雪止めが落下して事故につながる危険もあります。

雪止めを設置して落雪をしっかりと防ぐなら、まずは業者に相談してみるのがおすすめです。

あとから雪止めでは、雪止めの設置の無料見積もりを実施しています。

瓦棒屋根への雪止めの設置を考えている方は、ぜひこちらからお気軽にご相談ください。

【関連記事】
雪止めの効果的な設置方法とは?形状ごとの特徴も解説

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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