雪止めネットを設置するメリットとデメリットとは?おすすめ商品も紹介!
屋根に積もった雪の落下が心配という方は、雪止めネットの設置がおすすめです。
屋根からの落雪事故は、深刻な問題です。そんなときは、屋根に落雪ネットを設置することで悩みは解消されるでしょう。
この記事では、雪止めネットのメリットやデメリット、おすすめ商品を紹介していきます。
雪止めネットについて詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
目次
- 屋根に設置する「雪止めネット」とは
- 雪止めネットを屋根に設置するメリットとデメリット
- メリット1:落雪による近隣住宅への被害を防ぐ
- メリット2:落雪によって雨樋や鼻隠しなどが破損することを防ぐ
- デメリット1:施工不良により屋根が破損する場合がある
- デメリット2:施工不良により雪止めネットが落下する場合がある
- 屋根に設置する「雪止めネット」の価格相場
- 屋根に雪止めネットを施工する際の注意点
- 落雪が完全に防げるわけではないことを覚えておく
- 住宅の耐震性が下がる場合がある
- DIYでは施工しないようにする
- 雪止めネットを施工した方がいい屋根
- 積雪量の多い地域にある住宅の屋根
- 傾斜が急な屋根
- 太陽光パネルを設置している屋根
- 屋根に雪止めネットを施工する際の手順
- 屋根に雪止めネットを取り付けた施工事例の紹介
- おすすめの雪止めネット商品
- 雪止めネットを設置して落雪による被害を防止しよう
屋根に設置する「雪止めネット」とは
雪止めネットとは、屋根からの落雪を防ぐための建材です。
屋根に設置することでストッパーとなり、雪が地面に落ちないようにします。
積雪がある地域では、屋根からの落雪によって事故が起きてしまうため、雪止めネットを設置する住宅が多いです。
また、屋根に太陽光発電パネルを設置している場合、高さが低い雪止めネットでは効果が発揮されません。
太陽光発電パネルよりも高さのある雪止めネットを設置するようにしましょう。
パネルが邪魔をして雪止めが設置できないケースもあります。
雪止めネットを屋根に設置するメリットとデメリット
雪止めネットを設置するメリットとデメリットを紹介します。
メリットとデメリットを知ることで、雪止めネットの役割や特徴をより理解できるでしょう。
メリット1:落雪による近隣住宅への被害を防ぐ
雪止めネットを設置すれば、近隣住宅の敷地内に落雪したり、車や自転車などを破損したりすることを防げます。
積雪量の多い地域では、近隣住宅の屋根からの落雪による被害報告が多いです。
屋根からの落雪は、場合によっては事故や怪我の原因にもなります。
近隣や他社への被害を防ぐためにも、特に積雪量が多い地域では雪止めネットを設置することをおすすめします。
メリット2:落雪によって雨樋や鼻隠しなどが破損することを防ぐ
雪止めネットを設置しておけば、屋根から落下した雪の重さで雨樋や鼻隠しなどが破損することを防げます。
雨樋や鼻隠しなどは破損すると雨漏りの原因にもなり、住宅劣化のスピードを速めてしまいます。
雪止めネットは、落雪による建材の破損を防ぎ、住宅を守ってくれる強い味方といえます。
デメリット1:施工不良により屋根が破損する場合がある
雪止めネットの施工不良によって、屋根に穴が開いたり破損したりする場合があります。
雪止めネットを設置する際は、施工に慣れた専門業者に依頼するようにしましょう。
デメリット2:施工不良により雪止めネットが落下する場合がある
きちんと固定されていない、設置方法を間違えていたといった施工不良により、雪止めネットが落下してしまうことがあります。
雪止めネットの設置を依頼する際は、経験豊富な屋根工事業者を選ぶようにしましょう。
また、施工不良さえなければ、雪止めネットの設置は費用がかかる以外のデメリットが基本的にありません。
適切な業者選びが重要であることを覚えておきましょう。
屋根に設置する「雪止めネット」の価格相場
敷地内に新たに雪止めネットを取り付ける費用の相場は、30〜80万円程度です。
施工するネットの長さや高さによって価格差がありますが、最も多いのが40万円前後になります。
工事費用が少し高額に感じられるかもしれませんが、足場設置の費用も入っています。
屋根の先端にネットを取り付けるのには細かく正確に安全作業をする必要がありますので、足場設置は必須となるのです。
屋根に雪止めネットを施工する際の注意点
屋根に雪止めネットを施工する際の注意点を紹介していきます。
雪止めネットを施工する際の注意点は、主に以下の3つです。
・落雪を防げない場合がある
・耐震性が下がる場合がある
・DIYで施工しないようにする
それぞれの注意点について、以下でより詳しく解説していきましょう。
落雪が完全に防げるわけではないことを覚えておく
雪止めネットを設置しても、落雪は完全に防げません。
特に、雪が短時間で大量に降った場合は、雪止めネットを越えて落雪するケースもあります。
「雪止めネットを設置しているから」と安心せずに、定期的にメンテナンスや雪下ろしを行い注意しておきましょう。
雪止めネットのメンテナンスは高所作業で危険なので、必ず専門の業者に依頼することをおすすめします。
住宅の耐震性が下がる場合がある
雪止めネットは一定の重さがあるため、屋根に設置すると住宅の耐震性が下がる場合があります。
日本は地震が多く発生するため、耐震性が低下した住宅は危険です。
そのため、得に築年数が経過している住宅の屋根に雪止めネットを施工する際は、業者とよく相談をして設置するかどうか決めましょう。
DIYでは施工しないようにする
雪止めネットをDIYで施工するのはおすすめできません。
雪止めネットは屋根にしっかりと設置しないと雪を受け止めきれません。
DIYで設置した場合、雪止めネットごと雪が地面に落ちてしまう可能性もあります。
雪止めネット自体にも重量があるため、人に当たると大事故に繋がる場合もあります。
雪止めネットは必ず専門の業者に依頼して設置するようにしましょう。
雪止めネットを施工した方がいい屋根
雪止めネットを施工した方がいい屋根の特徴を以下で紹介します。
雪止めネットを設置するべきかどうかお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
積雪量の多い地域にある住宅の屋根
毎年のように多くの積雪量があり、雪下ろしが必要な地域の住宅の屋根には雪止めネットの設置がおすすめです。
積雪量が多い地域の場合、屋根から落雪する危険性が高いです。
また、屋根に積もる雪の量も多いでしょう。
そのため、多くの雪をしっかりと受け止められる雪止めネットの設置をしておくと、事故を防ぎやすくなり安心です。
傾斜が急な屋根
傾斜が急な屋根は、特に雪が滑り落ちやすくなっているため雪止めネットを設置しておきましょう。
また、傾斜が急な屋根は落雪スピードも上がります。
勢いよく落下した雪が人や物に当たった場合は、大きな事故が起きて賠償問題に発展する可能性もあるのです。
落雪による事故を未然に防ぐためにも、傾斜が急な屋根には雪止めネットを設置しておきましょう。
太陽光パネルを設置している屋根
太陽光パネルを設置している屋根にも雪止めネットを設置しましょう。
太陽光パネルには傾斜があり、表面はツルツルしているため落雪が発生しやすいです。
また、太陽光パネルの表面はガラス製なので、落下スピードが加速しやすいという特徴があります。
そのため、金具タイプの雪止めでは雪を受け止めきれない場合もあるのです。
太陽光パネルを設置している屋根に雪止めを施工する際は、ネットタイプを選びましょう。
屋根に雪止めネットを施工する際の手順
屋根に雪止めネットを施工する際の手順は、以下の通りです。
・足場の設置
・金具の取り付け
・雪止めネットの設置
雪止めネットを屋根に取り付ける際は、足場の設置から行います。
雪止めネットを安全に屋根に施工するためには、足場の設置は不可欠です。
足場ができたら、雪止めネットの金具を屋根材に接着させていきます。
金具を設置したら、雪止めネット本体を取り付けます。
以下の動画では、屋根に雪止めネットを施工する際の手順を紹介しています。
雪止めネットの設置を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
屋根に雪止めネットを取り付けた施工事例の紹介
屋根に雪止めネットを設置した事例を紹介します。
取り付け前は、金具タイプの雪止めが施工されていました。
しかし、太陽光パネルが設置されているため、金具タイプの雪止めでは雪を抑えられず、落雪する可能性が高くなります。
そのため、ネットタイプの「落雪ストップ」を施工しました。
施工後は屋根の軒先全体をネットでカバーできるため、落雪する危険性を減らせます。
太陽光パネル設置屋根のお宅には、ネットタイプの「落雪ストップ」の施工がおすすめです。
おすすめの雪止めネット商品
数ある雪止めネットの中でもおすすめの商品は、有限会社 田中鉄工所が開発・製造している「落雪ストップ」です。
落雪ストップは、メーカーから取り付けの指導を受けた業者のみ設置可能となっています。
また、施工後はメーカーに写真付きで報告しなければならない決まりがあるため品質が補償されています。
落雪ストップはメーカーによる認定工務店制度があるため、施工不良が起きにくく安心して設置できるでしょう。
弊社は落雪ストップの認定施工業者です。雪止めネットの設置についてお気軽にご相談ください。
雪止めネットを設置して落雪による被害を防止しよう
雪止めネットは、落雪による事故やケガを防ぐために重要な建材です。
屋根からの落雪は思っている以上に重さがあり、非常に危険です。
積雪がある地域に住んでいて屋根に雪止めネットがないという方は設置を検討してみてください。
「落雪を防ぐ「雪止め」って?雪止め工事に関するよくある10の質問」では雪止めに関する疑問点にお答えしています。知りたいことがある場合はチェックしてみましょう。
内野 友和
この記事は私が書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。
20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。