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コラム

トタン屋根に雪止め金具を取り付ける方法と費用を徹底解説!

雪止め(瓦棒屋根 アングル)2

あまり雪が降らないからといって、屋根の落雪対策を怠っていませんか?

屋根からの落雪は危険が多いため、豪雪地帯でなくても対策をおこなう必要があります。雪が滑りやすいトタン屋根ならなおさらです。

この記事では、トタン屋根に雪止め金具を取り付ける方法や費用についてまとめました。
分かりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

なお、トタン屋根とは本来は「鋼板(鉄板)に溶融した亜鉛を付着させている板」を指しますが、現在ではガルバリウム鋼板と同じ意味で使われることもあります。
この記事では本来の意味のトタン屋根について解説していますのでご注意願います。

また、トタン屋根は2005年ごろから使われなくなったため、現在ではほとんど存在しません。
現在トタン屋根を利用していると考えている方は、ガルバリウム鋼板ではないかどうかも確認しておきましょう。

雪止め金具とは?取り付ける必要性とトタン屋根に適した種類

雪止め(瓦棒屋根 アングル)4

雪止め金具とは、屋根からの落雪を防ぐためのパーツのことです。
雪が滅多に降らない地域に住む方にとっては、あまり馴染みのないパーツかもしれませんね。

むしろ「わざわざ取り付ける必要はない」と考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、落雪被害が起こるのは豪雪地帯だけではありません。年に数回しか雪が降らないような地域でも、雪止め金具を取り付けて落雪対策を取るべきです。

雪止め金具は落雪による被害を防ぐ役割がある

降り積もった雪は想像以上に重く、1立方メートルあたりの重量は新雪で50キログラム、ざらめ雪だと500キログラムほどに達します。

屋根から落下した際の衝撃はとても大きく、さまざまな被害につながる恐れがあります。

・自宅の雨樋やカーポートなどの破損
・近隣住宅への被害
・通行人への人的被害

上記のように、落雪被害は自宅のみとは限りません。近隣住宅の設備を破損したり、通行人に怪我を負わせたりする可能性も十分にあります。

降雪が少ない地域だからといって油断せず、落雪被害を防ぐために雪止め金具を取り付けましょう。

トタン屋根に適した雪止め金具の種類

雪止め金具にはいくつかの種類がありますが、トタン屋根には「アングルタイプ」か「羽根付きタイプ」を使用することが一般的です。

アングルタイプとは、雪止め金具を長い金属棒で連結させたもので、軒先と水平に取り付けます。
「点」ではなく「線」で雪を止めることができるため、滑りやすいトタン屋根でも高い雪止め効果を発揮します。
傾斜が急な屋根にも、適した雪止め金具です。

羽根付きタイプとは、羽根がついた金具を設置していく方式で、一定間隔で多数配置します。

効果はどちらもあまり変わらないのですが、屋根の形状で雪止めの選定をしたり、お好みで変えたりします。

トタン屋根に雪止め金具を取り付ける方法は?

雪止め(瓦棒屋根 アングル)3

トタン屋根に自分で雪止め金具を取り付けたいと考える方もいるでしょう。
以下では、雪止め金具を取り付けるタイミングや、DIYで設置できるのかなどを紹介します。

既存屋根でも後から取り付けることができる

トタン屋根に雪止め金具を取り付けるタイミングには、以下の2つがあります。

・先付け:新築時に取り付ける
・後付け:既存屋根に後から取り付ける

どちらのタイミングで取り付けても雪止め効果は変わりませんが、取り付ける位置によっては十分な効果が得られない場合があります。

雪止め金具の適切な取り付け位置は、軒先から40~80センチメートル離れた部分です。
屋根の上部に取り付けてしまうと、雪止めより下に積もった雪は落下してしまいます。

外壁に支えられていない軒先部分への取り付けも適切ではありません。雪止め金具の重みが負担となり、軒先が変形する恐れがあります。

太陽光パネルを設置予定の方は、パネル設置時に工事業者に落雪の考え方をよく聞きましょう。
太陽光パネルを設置した後に雪止めの取り付けをするのは安全面を考慮すると大変危険です。また、太陽光パネルの設置状況によっては、後から雪止めの取り付けができません。

太陽光パネルを付けた屋根の真下に隣の車があったり、歩道があったりしたら、大きな事故につながる恐れがあります。

DIYはデメリットが多いため専門業者に依頼しよう

雪止め金具はホームセンターや通販で購入できるため、施工方法さえ分かっていれば自分で取り付けることも可能です。

しかし、DIYには多くのデメリットがあります。

・転落の恐れがある
・足場設置には手間がかかる
・取り付けかたが悪いと屋根に悪影響をおよぼす

屋根の上は、慣れている職人でも足を取られやすい場所です。素人が屋根に登って作業するのは非常に危険なため、屋根業者に依頼することをおすすめします。

トタン屋根に雪止め金具を取り付ける費用は?

雪止め(瓦棒屋根 アングル)5

トタン屋根に雪止め金具を取り付ける費用は、一般的な大きさの屋根で13~16万円ほどです。

足場が必要な場合は別途15万円ほどかかるため、トータル30万円前後の施工費用が必要になるでしょう。

施工費用をおさえたい方は、屋根塗装や外壁塗装と同時に雪止め金具を取り付けましょう。足場の設置が1回で済むため、その分の費用を抑えられます。

トタン屋根に雪止め金具を取り付けて落雪被害を防ごう

雪止め(瓦棒屋根 羽根付き)

屋根からの落雪は、さまざまな被害をおよぼす可能性があります。

場合によっては人の命にも関わるため、降雪が少ない地域であっても雪止め金具を取り付けて被害を防ぎましょう。

トタン屋根に適しているのは「アングルタイプ」と「羽根付きタイプ」の雪止め金具です。

屋根塗装や外壁塗装と同時におこなえば足場費用がおさえられるため、詳しくは屋根業者に相談してみてください。

また、雪止めの疑問点を解消したい方は、落雪を防ぐ「雪止め」って?雪止め工事に関するよくある10の質問もチェックすれば悩みが解消しやすくなります。

 

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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