屋根の雪止めに錆が発生したらどうしたらいい?錆びにくくするための対策も紹介!
一定量の降雪がある地域では、屋根の落雪を防ぐために雪止めを設置する家が多いです。
雪止めには金具タイプとネットタイプがあり、どちらも定期的にメンテナンスや交換が必要になります。
特に、金具タイプの雪止めは錆が発生することがあるため、屋根にまで影響が及ばないか不安になる方もいらっしゃるでしょう。
今回は、屋根の雪止めに錆が発生した場合の対処方法や、錆びにくくなる方法を紹介します。
金具タイプの雪止めを設置したけれど、錆が不安という方は、この記事の対処法をチェックして屋根の劣化を防ぎましょう。
目次
屋根の雪止めに錆が発生した際の対処法
屋根の雪止めに錆が発生した場合は、雪止めを交換するか塗装をすることをオススメします。
また、金具タイプの雪止めの素材には、以下のような種類があります。
・亜鉛めっき
・アルミ
・ステンレス
3つの素材の中で、最も錆びにくいのがステンレスです。
雪止めを新しく交換する場合は、錆に強いステンレス製の金具を選ぶのがおすすめです。
ステンレスは亜鉛めっきやアルミの雪止めに比べると値段が高めです。
しかし、錆びにくい分長く使えるので、長期的に考えるとかえって費用は安く済みます。
屋根の雪止めの錆を放置していると起こりうる問題
屋根の雪止めの錆を放置しておくと、以下の3つのような問題が起きます。
それぞれの問題を、詳しく紹介していきます。
落雪を防げなくなる
金属の雪止めは錆びると強度が低くなるため、落雪を防げなくなります。
「雪止めがあるから」と安心していると、突然落雪が発生して、人身事故や物損事故につながる可能性もあります。
また、以前なら耐えられた積雪量でも、雪止めが錆びてくると強度が下がり、落雪してしまうこともあるのです。
屋根の内部が腐食する
雪止めが錆びると、設置部分の屋根にも進行して内部が腐食する場合があります。
屋根材が錆びると、雨が降り注ぐことによって屋根の劣化スピードが速まります。
その結果、屋根だけでなく住宅の寿命が短くなることもあるのです。
雪止めが落下して事故が起きる可能性がある
錆が雪止めを固定している部分にまで広がると、屋根から外れて落下する可能性もあります。
雪止めは金属の塊なので、勢いよく屋根から落ちて人や物に当たれば、人身事故や物損事故につながります。
人に大けがをさせたり高価な物を壊したりすれば、賠償問題になるでしょう。
また、錆による雪止めの落下は、季節を問わず起きる可能性があるため注意が必要です。
屋根の雪止めを錆びにくくするための対策とは
屋根の雪止めを錆びにくくするための対策には、主に以下の2つの方法があります。
どのような対策を取ればいいのか、以下で詳しく解説します。
ステンレス素材の雪止めを設置する
雪止めの素材のうち、最も錆びにくいステンレスタイプを設置するようにしましょう。
雪止めをステンレス素材の金具にすれば、錆による屋根の劣化や、事故の発生の不安を軽減できます。
しかし、ステンレスだからといって絶対に錆びないわけではないので、定期的なメンテナンスは必要です。
少しくらいの錆なら、こすって落とせます。
定期的に点検や交換をする
錆が出てしまうと部分的であっても雪止めの交換が必要です。
全部の雪止めを交換する必要はありませんが、最低でも錆びた部分は交換しましょう。
雪止めの様子を地上から遠目に見て、錆が発生していないか定期的にチェックしてください。
雪が降ると交換工事は難しくなるため、冬になる前に確認することを推奨します。
屋根の雪止めに錆が発生したら事故が起きる前に交換をしよう
雪止めは、屋根からの落雪を防いでくれる便利なグッズです。
しかし、雨や風にさらされる屋根の上に設置する器具である以上、錆による劣化は避けられません。
錆びにくいステンレス製の雪止めを使っていた場合でも、定期的な点検や、錆びた部分の交換をしましょう。
また、大きな事故が起こる前に、雪止めは交換することが大切です。
「交換した方がいいのか判断が付かない」という場合は、業者に点検してアドバイスをもらってください。
このほか、雪止めに関して疑問がある場合は、落雪を防ぐ「雪止め」って?雪止め工事に関するよくある10の質問をぜひチェックしてみてください。
内野 友和
この記事は私が書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。
20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。