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コラム

落雪防止は後からでもできる?雪止めアイテムや設置費用を紹介!

雪止めネット9

冬にある程度の積雪がある地域にお住まいの方にとって、屋根からの落雪は頭の痛い問題です。
こまめに雪下ろしができればいいのですが、なかなか思うとおりに行えないケースもあります。
屋根からの落雪に悩む方にとって、頼りになるのが「雪止め」です。
この記事では、屋根や敷地に雪止めを後付けできるかどうかや費用について解説します。
屋根からの落雪に悩んでいる方は、この記事を読んで対策の参考にしてみてください。

 

落雪防止は後からでも可能!

雪止めネット5

「雪止め金具」や「雪止めネット」といった落雪防止のアイテムは、屋根に後付けすることができます。
大がかりな工事も必要ありません。また、ほとんどの屋根材で設置可能です。
そのため、落雪に悩んでいる場合は雪止め金具や雪止めネットを設置している業者に相談してみましょう。

 

落雪防止をしないと起こりかねない問題

雪止めネット7

屋根からの落雪防止をしていないと、さまざまな問題が起こります。
雪が少ない地域に住んでいると、屋根からの落雪をたいしたことではないと思いがちです。
しかし、落雪はときに大きな問題を引き起こします。
以下にて、屋根からの落雪によって起こる問題を4つ紹介しましょう。

 

人身事故が起きる

屋根から落雪したとき、真下に人がいると雪が直撃してケガをすることがあります。
雪が硬かったり大量だったりすると、人命に関わる事故となる場合があるでしょう。
特に、子どもや高齢者が落雪に巻き込まれたら被害が拡大する恐れがあるため危険です。

 

住宅の一部が破損する

大量の雪が勢いよく屋根から滑り落ちれば、大きな破壊力が生まれて雨樋やカーポート、物置などが破損する可能性が高いです。
特に、雨樋やカーポートは強い衝撃や落下物の重さへの耐性が低く、少量の雪でも壊れる恐れがあります。

 

隣家の住宅や所有物が破損する

家同士が密集している場合、屋根からの落雪が隣家の雨樋やカーポート、物置などを壊してしまう可能性があります。
屋根からの落雪によって、ご近所トラブルに発展する恐れもあるでしょう。

 

外に出られなくなる

屋根からの落雪で外に出られなくならないよう、出入り口の上にある屋根の雪が落ちないように対策をしておくと安心です。

雪止めを付けていない場合、玄関前に屋根からの落雪が壁のように積み重なり、外に出られなくなる可能性があります。

冬期は暖房で室内が乾燥しやすく火災が発生する可能性もあるため、避難経路の確保も考えておく必要があるのです。

また除雪用具や灯油は物置や車庫に保管している方もいます。

出入り口が雪でふさがれてしまうと思いもよらない事態となり、生活に支障をきたす可能性も出てきます。

このような事態を招かないためにも、落雪への対応を考えておきましょう。

 

屋根からの落雪を防止する方法

雪止め7(カラーベスト 扇形)

屋根からの落雪を防止する方法は、2つあります。
以下にて、落雪防止のための代表的なアイテムを紹介します。

 

雪止め金具

雪止め(縦葺き板金屋根 アングル)

雪止め防止のためのアイテムには、屋根に設置する雪止め金具があります。
雪止め金具には形状別に3つの種類があり、金具の幅が短いタイプを「羽根付き」や「扇型」といいます。
また、金具の幅が長く、屋根に対して横向きに一本で設置されているタイプが「アングル」です。
雪止め金具はほとんどの屋根材に設置できて、景観を損ねることもありません。場所も取らないので、隣家との距離が近い住宅でも設置できます。

 

雪止めネット

雪止めネット2

雪止めネットとは、ネット状の器具を屋根の軒先に近い部分に取り付けて、雪が落下するのを防ぐアイテムです。
雪止め金具と併用して設置することで、落雪のリスクをかなり減らすことが可能です。
なお、弊社で施工する雪止めネットは「落雪ストップ」のみを取り扱っており、メーカー保証が受けられます。
「落雪ストップ」は、メーカーから指導を受けた会社のみが施工可能で、設置後は写真付きで報告する義務があるのです。
このため落雪ストップは安全性が高いおすすめの雪止めネットです。

 

参考:本格的に落雪を防ぐ方法

屋根からの落雪を手軽に防止できる「雪止め金具」や「雪止めネット」について紹介しました。

雪止め金具や雪止めネットは比較的費用や手間がかからず、手軽に屋根からの落雪を防止する方法です。

ここからは、屋根をリフォームして本格的に落雪を防ぐ方法とその種類について紹介します。

・無落雪屋根にリフォームする
・融雪ネットを設置する
・電気式屋根融雪システムを導入する

費用や手間はかかりますが、どれも落雪対策として有効な方法です。

 

無落雪屋根にリフォームする

無落雪屋根へリフォームすることで、落雪を効果的に防止できます。

無落雪屋根とは構造自体が落雪させないようにできている屋根をあらわし、雪下しによる事故を未然に防げます。

無落雪屋根は3種類あるため個別に見てみましょう。

・ルーフフラット方式

一見平らな屋根ですが、外側に向かってやや勾配をつけた屋根です。

屋根の勾配がわずかなため屋根からの落雪は少なくなり、雪どけ水や雨水は雨樋を通して地面まで流れるようになっています。

・スノーダクト方式

別名「バタフライ屋根」と呼ばれ、屋根の中央に排水ダクトが設置されています。

通常の屋根とは逆に勾配がついているため落雪する心配がなく、降雪量が多い地方でも対応が可能です。

ただし排水機能を維持するために、中央にある排水ダクトの定期的な清掃が必要となります。

・勾配屋根方式

最初から雪止め金具をつけている屋根をいいます。

形状は一般的な屋根とほぼ同じです。

施工費用は安く済み、積雪が少ない地域に向いています。

積雪が多い地方では対応しきれない場合もあり、その場合は雪止めネットの併用が必要になる可能性もあります。

 

融雪ネットを設置する

融雪ネットを設置することで、屋根からの落雪を防げます。

融雪ネットとは、網目状の融雪ヒーターを屋根に設置して雪を溶かす装置のことです。

雪が積もる前に溶けるため、落雪や雪下ろしの心配からも解放されます。

融雪ネットのその他特徴について簡単にご紹介します。

・特殊加工した熱効率の高いヒーター線で、高い融雪効率を上げます。
・ネット自体に強度があり断線にも強く、広い面積でも平均的に発熱します。
・屋根をはがさず後付けするため、短い工期での取り付け・取り替えも簡単です。
  
融雪ネットはこのような方におすすめの方法です。
  
・住宅地で隣家があるため屋根の雪を落とすことができない方
・腰痛をお持ちの方やご高齢の方

ただし電力を消費するため、導入前より電気代が高くなる可能性もあります。

 

電気式屋根融雪システムを導入する

電気融雪システムとは、灯油や電気を私用して屋根に直接設置したパイプやヒーターで雪を溶かすシステムのことです。

電気融雪システムを導入することで、屋根に積もる雪の様々な問題を未然に防げるばかりではなく、安全に生活できるようになります。

電気融雪システムのメリットを見てみましょう。

・板金工事が不要で簡単に設置できる
・防水性・耐久性に優れている
・カラーが豊富で、それぞれの屋根の色に対応可能である
 
一方、ヒーターの種類によっては屋根の種類で対応できなかったり外観を損ねる可能性があったりする、といったデメリットもあります。

 

落雪防止にかかる費用相場

アルミ製のアングルタイプの雪止め金具を設置する場合、費用相場は15〜20万円程度です。
一方、雪止めネットを設置する場合の費用相場は、トータルで15〜46万円です。
また、屋根の形状や家の立地条件によっては、足場の設置が必要です。
足場を組む費用の相場は10~30万円となっています。
雪止めを設置する場合は、まず経験豊富な専門業者に見積もりを出してもらいましょう。

 

落雪防止で雪止めを設置する場合の注意点

落雪防止のためのアイテムや設備、屋根のリフォームに関しての情報を紹介しました。

次は、安全に落雪防止をするうえで大切なことや注意点についてお伝えしていきます。

・屋根からの落雪を完全に防げるわけではない
・屋根によっては、雪止めを設置できない
・信頼できる業者か見極める
・太陽光パネル設置後に雪止めは追加できない

これから落雪による被害を防止されるためにも、ぜひ参考にしてください。

 

屋根からの落雪を完全に防げるわけではない

屋根に雪止めを設置しても、雪止め金具や雪止めネットの上から雪が滑り落ちることも考えられます。

また雪止めと雪止めの間はあいているので、その間から落雪する可能性もあるのです。

そのため雪止めを付けたとしても、降雪時には屋根からの落雪に注意が必要です。

 

屋根によっては雪止めを設置できない

・勾配が急もしくはフラットな屋根の場合は雪止めを世知できない
・防水屋根、アスファルトシングル屋根も基本的に取り付け不可
・自宅の屋根に雪止めを設置できるか、正確なところは業者に相談してほしい

屋根の勾配や形状・種類によっては雪止めを設置できない場合があります。

・屋根の勾配が急
・勾配がほぼないフラットな屋根
・防水屋根
・アスファルトシングル屋根

このような場合は雪止めを設置できません。

しかし自宅の屋根に雪止めを設置できるかどうか、知識の無い人が判断するのは難しいかと思われます。

雪止めを設置できるかどうかは業者と相談してみましょう。

 

信頼できる業者か見極める

屋根のリフォームや後付けの雪止め設置を検討するとき、信頼できる業者を見極めることは重要です。

しかし、本当に仕事を依頼して大丈夫な業者か見極めるのはなかなか難しいです。

なかには経験の浅い業者や悪徳業者がおり、様々なトラブルのもとになっていることがあります。

たとえば施工不良により雪止め設置後に雨漏りがしたり、雪止めがずれてしまうことがあります。

また法外な修理費を請求されることもあるため、悪徳業者にひっかからないよう業者選びには注意が必要です。

信頼感のある業者を見極めるポイントは以下のとおりです。

・建設業許可をもち、リフォーム協議会(RECACO)に加盟している業者か
・長年、その地域で営業しており、自分の会社の職人が在籍しているか
・建設板金技能士や施工管理技士の資格を持っているか

業者を選ぶ際の参考にしてください。

 

太陽光パネル設置後に雪止めは追加できない

太陽光パネルを設置していると、パネルの上に残っている雪が落ちて車が破損したり、大雪の場合パネルが破損したりする事故につながる恐れがあります。

太陽光パネルが屋根の先端までついている場合は、最下部を撤去して雪止めを付ける場合もあります。

しかし安全を考慮すると、太陽光パネルへの雪止めの後付けは非常に危険です。

太陽光パネルの設置を検討されるなら、事前に業者と相談のうえ対応を検討しましょう。

 

落雪防止に関するよくある疑問

雪止めの必要性はわかっていても、いざ行動に移そうとすると様々な疑問や悩みが出てきます。

設置後のメンテナンスや点検、その周期など分からないこともあるのではないでしょうか。

そこで落雪防止に関するよくある疑問について紹介します。

・雪止めを設置したら、メンテナンスは不要?
・北海道など豪雪地帯でも雪止めはした方が良い?
・雪止めを設置しようか迷っている

落雪への対策に悩んでいる方はぜひご一読ください。

 

雪止めを設置したらメンテナンスは必要?

雪止めを設置しても、定期的なメンテナンスは必要です。

しかし自分で雪止めの状態確認やメンテナンスを行うことは、落下の危険性もあり大変危険です。

ただ窓からの見える範囲の雪止め部分の確認やルーフフラット方式などの平面な屋根は、自分で確認することも不可能ではありません。

時間がたつと、雪留め金具も腐食や変形が発生します。

錆びたり変形したりすることで、雪止めの耐久性が低下するばかりではなく屋根を汚してしまうことにもなりかねません。

そのため5~10年くらいの周期で、定期的な屋根のメンテナンスを業者に依頼することをおすすめします。

メンテナンス不足による落雪による事故が起きないよう、DIYによる確認・修理は避けましょう。

 

北海道など豪雪地帯でも雪止めした方が良い?

北海道のような豪雪地帯では、雪下ろしを前提とした屋根の形状になっていることが多いため、雪止めが不要なケースもあります。

雪下ろしがしっかり行われている地域であれば、無理に雪止めを設置する必要もないでしょう。

必要かどうか判断できない場合は、業者に相談することをおすすめします。

 

雪止めを設置しようかどうか迷っている

雪が少ない地域に住んでいると、雪の被害を身近に感じないかもしれません。

しかし何年かに一度の大寒波によって、普段雪の降らない地域にも大雪が降ることがあります。

屋根からの落雪によって、人命や近隣住宅、自分の家への被害が発生する恐れがあります。

また後から雪止めを追加することになると、足場などの費用がさらにかかるものです。

不安で迷っているのであれば、雪止めの設置がおすすめです。

 

落雪防止は事故予防に必須!屋根に合ったタイプを設置しよう

太陽光パネル3

屋根の落雪は「雪止め金具」や「雪止めネット」を設置すればある程度防げます。
また、屋根の雪下ろしをする頻度も減らせるでしょう。
後付けも十分可能なので、自宅の屋根に適した雪止めを設置してください。
雪止めを設置することで、落雪による事故を未然に防止できるはずです。
なお、雪止めの設置は経験豊富な専門業者に依頼しましょう。

雪止めネットの代表例としては「落雪ストップ」があります。
弊社は落雪ストップの認定施工業者です。雪止めネットの設置についてはお気軽にご相談ください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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